怒りっぽい、小さなことにイライラするといった虫の居所が悪い日ってありますよね。その原因はたっくさん考えられますが、睡眠不足が原因になることもあるのです。
睡眠不足は感情のアクセル全開状態
睡眠不足の脳は、怒りの感情を生む部位(扁桃体)の反応が60%も増幅することが分かっています。(普段なら流せることも敏感に反応してしまいます^^;)睡眠を十分にとっていれば、感情のアクセル(扁桃体)とブレーキ(前頭前皮質)のバランスが取れ、感情をコントロールします。ところが、睡眠不足になると、喜怒哀楽の暴走を止めるブレーキがきかなくなり、感情のアクセルが全開になってしまい、イライラしたり、怒りっぽくなったりします。
そして、このような反応は一晩徹夜したタイプの睡眠不足でも、短い睡眠が続くタイプの睡眠不足でも同じように起こることが明らかになっています。
怒りの感情はねむりの質を下げる
私たちは、怒りの感情を抱えながら寝床に入ると、その出来事や問題を頭の中でグルグルと考えてしまい、自然に寝つくことができにくくなります。怒りのコントロールがうまくない人ほど、睡眠の質が低いという検証結果もあります。怒りのコントロール能力は睡眠に大きな役割を果たしているのです。
睡眠不足によって私たちがイライラし、怒りっぽくなる。怒りの感情を持つことで睡眠の妨げになったり、質を低下させたり…まさに、自ら作り出した不眠の悪のスパイラルにはまっている人は少なくないのです。

感情の暴走は、怒りだけにとどまりません。睡眠不足状態の脳はポジティブとネガティブを行ったり来たりしてしまいます。周囲の人たちに感情の起伏が激しい人、すぐにキレる人などと思われて、コミュニケーションに支障をきたすことが生じてしまうかもしれません。自分のことは自分では気づきにくいもの。
感情の浮き沈み、イライラはありませんか????