足先が冷えて靴下を履かないと眠れないといった方(特に女性)がいらっしゃいます。日本人の平熱は、数十年前に比べると格段に下がっていて、低体温、冷え性の方が増えているのが現状です。体温の低下は、ぐっすり眠れない人が増えている原因の一つなのです。
まずはしっかり体温をあげる
質のよい睡眠には、カラダがぽかぽか温かく、毛細血管まで十分に行き渡っていることが必要です。睡眠の前にしっかり体温を上昇させ、そのあと手足から放熱することで深部体温(脳や内臓の温度)が下がり、眠りやすくなります。眠くなったこどもの手がポカポカ温かくなるのはこのためです。この深部体温の下降が大きいほど、すっと眠りにつけます。元々、夕方~夜にかけては体温が下がる時間帯なので、入浴、マッサージ、軽いストレッチなどで一度体温を上げてから、しっかり下げることは快眠のカギです。
睡眠中は体温低下
睡眠に入ると体温は1~1.5℃ほど低下しますが、これは、脳と内臓を休ませるための働きです。
もし、あなたの平熱が36℃前後なら、睡眠時は35℃台になってしまいます。実は、この35℃という温度は、免疫力が下がって、病原菌やがん細胞などが繁殖しやすい状態で、さらに疲労回復も阻害されてしまいます。せっかくの脳とカラダのリカバリーの睡眠時間に病気を作ってしまうという恐ろしいことになりかねません。
適度な体温(平熱)をキープすることは、私たちの心身にとっても、快眠にとっても大切なコトなのです。

靴下を履いたまま寝るというのは、少し注意と工夫が必要です。
足の裏は睡眠時に体温調節のために、たくさんの汗をかきます。靴下を履くことで汗が発散されにくく冷えてしまったり、足首やふくらはぎを締め付けることで血流が悪くなり、かえって冷えを誘発してしまったりします。
足首にレッグウォーマーをおススメします。首、手首、足首をしっかり温めることで、冷えの改善につながりますよ。