GABA(ギャバ)というチョコレートの商品名を初めて目にしたときはチョコレートでストレス軽減?!と思ったものですが、今やGABAが睡眠の質を高める効果も認められ様々な商品が登場しています。
GABAって何?
「γ-アミノ酪酸」が正式名称のGABAは、抑制性の神経伝達物質で、わたしたちの体内でグルタミン酸から生成されます。脳の興奮や緊張を沈めたり、カラダをリラックスさせる効果が認められています。ストレスや緊張状態が多く交感神経が優位である現代人にとって、自律神経のバランスを整える役割を担う成分の1つなのです。カラダがリラックスし副交感神経が優位な状態になれば、ぐっすり快眠につながります。
現代人にはGABAが足りない
本来、GABAは体内で十分な量がつくり出されるはずですが、ストレスが多い状態だと、常にストレスを和らげるために使われていて不足状態になってしまします。
また、GABAは睡眠中に体内で合成されるため、睡眠時間が短かったり、睡眠サイクルが乱れたり、熟眠できなかったりすると、合成量が少なくなってしまい、不足してしまいます。その結果、ドーパミンなどの興奮性の神経伝達物質の過剰分泌を抑えることが出来ず、リラックスできない緊張状態が続いてしまいます。すると、また眠れない…の悪循環に陥ってしまうのです。
GABAを食品から摂ろう
GABAは動物や植物の中に含まれるグルタミン酸が主原料となって合成されるので、私たちが口にするさまざまな食材から摂ることができます。代表的なおススメ食材は発芽玄米、乳製品、漬物、昆布、キムチ、納豆など一部の発酵食品の他、トマト、なす、きゅうり、ジャガイモ、アスパラガス、かぼちゃ、みかん、メロン、キノコなどなど。
食品の成分として1日10~100mg摂取することでストレス緩和、睡眠の質改善の効果が期待できるようです。いつものお米に発芽玄米を加えたり、野菜や発酵食品をしっかり摂るなど楽しく食事のメニューに取り入れたいですね。
